アニエスベー

フランスのアパレルブランド「アニエスベー」とタラ号の関係は長年に及んでいます。創設者のアニエス・トゥルブレと息子のエチエンヌ・ブルゴワは、ともに海に情熱を注ぎ、環境保護に長い間取り組んできました。探検家ジャン・ルイ・エチエンヌが「アンタルクティカ号」の名で、その後航海士ピーター・ブレイクが「シーマスター号」の名で所有していたスクーナー船を、2003年に譲り受け、タラ号と改名し現在に至っています。

”21世紀の海 絶え間なく進化し続ける不可欠な要素 船乗り、科学者、アーティスト、そして私たち世界の住民、海の住民”                     (アニエスベー)                                                      「気候変動や生態系の危機が海に及ぼす影響を観察、研究、理解し、人類と環境の双方を脅かすそれらの脅威に対する認識を高めることに貢献したい」― その目的のために、アニエスとエチエンヌは、スクーナー船タラ号を海を守るための洋上科学研究所として活用しています。 二人は、タラ号プロジェクトを通じて、高度な科学者とアーティスト、そして一般の人々が出会い、学際性、多文化性を育むきっかけになることを望んでいます。アニエスベー代表取締役でもあるエチエンヌ・ブルゴワは「人の持つ本質と人が参加する場を追求して、このプロジェクトが生まれた」と語っています。 2016年、アニエスとエチエンヌは、初の海に特化した公益財団法人「タラ オセアン財団」を設立し、スクーナー船を寄贈しました。同財団はエチエンヌが代表理事を務め、現在、fonds de dotation agnès b.(アニエスベー財団・基金)が財団の主要スポンサーの一つとなっています。