海洋生物多様性の理解を 確かな保全につなげる

レポート

絶滅の危機に瀕する生態系

温室効果ガスの絶え間ない増加は、海を含む地球全体の温度上昇をもたらし、特定の地域では酸素損失や酸性化など、他の連鎖的な影響を引き起こしています。これらの異常は、海洋生態系と、生態系サービスが人類に与える恩恵に大きな影響を及ぼしています。

人口やインフラに影響を与える洪水被害の問題だけでなく、生物多様性の損失は気候変動による深刻な緊急事態であり、有効的かつ持続可能な開発でしか対処できない問題なのです。

  • 80 % 海洋生物のうち微生物の割合
  • 50 % タラ号が採取した生物のうち、未知の生物の割合
  • 30 % 日々排出される二酸化炭素のうち、海洋とその生態系が吸収している割合
  • 50 % 1日につくられる酸素のうち、海洋微細藻類によって供給されている割合
© Jonathan Lancelot

私たちの探査プロジェクト

Tara JAMBIO ブルーカーボンプロジェクト

進行中プロジェクト

地球温暖化対策の希望であるブルーカーボン生態系を理解する

ブルーカーボン生態系は様々な「生物のゆりかご」としての役割を持っています。
このプロジェクトで、南北に長い海岸線を持つ日本沿岸域で大規模な調査を行うことで様々なブルーカーボン生態系の成り立ちが明らかになることが期待できます。

タラ号太平洋プロジェクト

分析進行中

地球温暖化に直面するサンゴ礁

過去最大規模のサンゴ礁探査で、スクーナー船タラ号とチームは太平洋を東から西に航海し、2016年から2018年にかけて30カ所のサンゴ礁を調査しました。このミッションの目的は、サンゴ礁の生態系の抵抗力、適応力、回復力を発見し、まだ知られていない新しい生物種を発見し、その成果を未来の医学研究にも生かすことでした。

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  • 100,000km母港ロリアンからの航行距離

  • 35,0002年間で採取したサンプル数

ロマン・トゥルブレ(タラ オセアン財団エグゼクティブ・ディレクター)

初期の観測結果から、サンゴ礁がそこに棲む生物群集に与える機能・恩恵の未来は、パリ協定の遵守はもちろんのこと、短期的には各サンゴ礁地形のもつ浄化・バリア能力によっても左右されることが分かっています。

知っていますか

海洋の生物多様性はわずか5%しか分かっておらず、地球上の生命の鍵を握る水中生物の分析・解明が不可欠なのです。

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分析進行中

タラ号ミッション・マイクロバイオーム

海洋の生物多様性のあらゆる側面に存在するマイクロバイオームの謎を解き明かす。

タラ号ミッション・マイクロバイオーム

2020 – 2022

アーカイブ

タラ号海洋プロジェクト

海洋プランクトンの多様性を綿密に調査したプロジェクト。

タラ号海洋プロジェクト

2009 – 2013

分析進行中

タラ号太平洋プロジェクト

サンゴ礁の生物多様性と、気候変動や人間の存在に伴うその進化を検証する。

タラ号太平洋プロジェクト

2016 – 2018

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