タラ号高松寄港レポート

タラ号が、2026年4月24日(金)から26日(日)まで香川県・高松港に初寄港しました。この寄港は当初の計画には含まれていませんでした。しかし、東京藝術大学学長の日比野克彦氏をはじめ、「タラ号を香川県に!」という220名以上もの方々の想いが署名という形で集まり、実現した特別な寄港となりました。

高松では3日間と短い寄港でしたが、東京藝術大学・香川大学のご協力のもと、たくさんのイベントを開催することができました。

タラ号寄港セレモニー

4月25日の朝に開催されたタラ号寄港セレモニーでは、来賓として香川県知事の池田豊人氏にもお越しいただきました。セレモニーに先立ち、タラ号の船内も視察いただき、タラ号の生活について、わたしたちの活動についてをお伝えしました。

寄港セレモニーでは、タラ オセアン ジャパン理事で東京藝術大学学長である日比野克彦さんのあいさつをはじめ、タラ号キャプテンのモルガンによるスピーチもありました。

モルガン船長は、「一般的な船のクルーは、このように人前に立って活動について話す機会はほとんどありません。スピーチは得意ではありませんが、多くの方々に船を見ていただき、活動を知っていただけることこそ、タラ号の大きな価値であり、意義を感じています」と語りました。

タラ号見学イベント

4月25日には、香川大学が招待した親子や一般の方々を対象に、タラ号見学イベントを実施しました。

一般向け見学会は募集開始後まもなく定員に達し、タラ号への関心の高さがうかがえました。参加者の皆さまには、科学探査船ならではの船内設備や帆船ならではの船の仕組みなどを見学いただき、タラ オセアンの科学探査活動についても紹介しました。

当日は、「タラ号を香川県に!」の署名に参加してくださった方々の姿も多く見られ、高松寄港の実現を喜ぶ声が聞かれました。タラ号を間近で見学し、海洋科学や海洋環境について考える貴重な機会となりました。

タラ号船上特別ディナーイベント「海洋の未来を語る夕べ」 

4月25日の夜には、タラ オセアン ジャパンの活動にご賛同いただき、寄付や協賛を通じてご支援いただける皆さまを対象に、タラ号のフランス人シェフによる特別ディナーを開催しました。

当日は、ヴェオリア・ジェネッツ株式会社、百十四銀行、株式会社神詫組、株式会社金丸工務店、大成生コン株式会社など、地域の企業や団体の皆さまにご参加いただきました。

参加者の皆さまには、タラ号船内の見学に加え、科学者やクルーとの交流を通じて、北極から南極まで世界中の海を航海する科学探査船の活動について理解を深めていただきました。

海や地球環境への関心という共通の想いを持つ方々が集い、食事を囲みながら意見を交わす時間は、大変有意義なものとなりました。また、タラ号シェフが腕を振るった特別ディナーも参加者の皆さまに大変好評でした。

TARA JAMBIO 展

停泊中のタラ号のすぐそばでは、東京藝術大学と香川大学のご協力により特設ブースが設置されました。ブースでは、タラ オセアンの活動紹介に加え、タラ オセアン ジャパンが進めるローカル科学プロジェクトのアートセクションである「TARA JAMBIO ART PROJECT」を紹介。タラ号を見学に訪れた多くの方に立ち寄っていただき、活動への理解を深めていただく機会となりました。

ブース内では、「海への想いをTaraに載せよう!」をテーマに一般の方が気軽に参加できる「巨大フラッグ」の共同制作を開催。タラ号に乗船体験したあとに立ち寄ってタラ号クルーにメッセージを残してくれた方が多かったようです。なお、このフラッグは出港セレモニーでタラ号のクルーに贈呈されました。

東京藝術大学・香川大学による関連イベント

高松港近くのデックスガレリアでは、東京藝術大学・香川大学が主催するシンポジウムやワークショップが開催されました。

会場では、昨年Tara JAMBIO ブルーカーボンプロジェクトに参加したアーティストの展示も。

シンポジウムでは、タラ オセアン ジャパン理事で海洋学者のシルバン・アゴスティーニや日比野克彦さんも登壇し、タラ オセアンの活動やサイエンスxアートについてトークをしました。

出港セレモニー

4月26日の出港セレモニーでは、一般の方が心を込めて書いてくれたクルーへのメッセージフラッグの贈呈などが行われました。

出港時には、「TARA JAMBIO ART PROJECT 2025」の参加アーティストでもある西原尚さんによる、多国籍な楽器を用いた圧巻のパフォーマンスでお見送り。

3日間関わってくださった東京藝術大学と香川大学のみなさまも楽器演奏などに加わり、タラ号が遠く見えなくなるまで岸壁を走り、演奏を続け、その姿を見送りました。 熱意あるお見送りの風景はタラ号クルーにとっても印象に残る一場面でした。

3日間という短い滞在ではありましたが、高松では多くの方々にタラ号を見学いただき、海洋環境や科学、アートを通じて海について考える機会を共有することができました。

この寄港を支えてくださった東京藝術大学、香川大学をはじめ、ご来場いただいた皆さまに心より感謝申し上げます。

タラ号はこれからも世界の海を航海しながら、海洋科学の発展と海洋保全のための活動を続けてまいります。そして、高松で生まれた新たなつながりを大切にしながら、未来へ向けた対話と協働を広げていきます。 

タラ オセアン財団の日本支部であるタラ オセアン ジャパンは香川県三豊市と2019年より環境教育の連携協定を締結しています。三豊市の離島・粟島にタラ オセアン ジャパンも拠点を持ち、アート展や様々な環境教育イベントを市内や県外の子どもたちに向けて開催しています。

また、現在タラ オセアン ジャパンがJAMBIOと共同で進める科学プロジェクト「Tara JAMBIO ブルーカーボンプロジェクト」のアート活動は、東京藝術大学と香川大学がせとうちを舞台にアートとサイエンスで協働する「SIOME 東京藝術大学×香川大学 ART&SCIENCE」の一環として行われています。

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