目的
データが少ない日本沿岸海域のマイクロプラスチックのデータを構築
日本沿岸海域の表層水と堆積物におけるマイクロプラスチック汚染を評価し、科学者や社会が必要とするデータベースを構築する。
プラスティスフィア(マイクロプラスチック粒子に付着する微生物叢)の研究。海洋生態系への影響を評価する。
芸術や環境教育プログラム、イベントを通じて、プラスチック汚染のみならず、地球温暖化など人間活動が海洋に与える影響について、特に若い世代の意識を高める。
©Hiroyuki Nakagawasai / Tara Ocean Japan
日本はマイクロプラスチックのホットスポットと予測されています。
このまま対策が遅れると、2050年には、海には、魚よりもプラスチックの量の方が増えてしまうという試算があります。
しかしながら、日本の特に沿岸海域での研究調査はまだまだ足りていません。
予備結果
サンプルの全てからマイクロプラスチックが検出
2022年までに、12ヶ所の臨海実験所と、香川県三豊市詫間町粟島に調査を行い200回以上マイクロプラスチックサンプルが採集されました。
これは、日本沿岸で表層海水、堆積物、及び、ビーチの砂が同時に採集された、過去最大規模のマイクロプラスチック調査になります。抽出が終わった表層海水、堆積物、及びビーチのサンプルの全てからマイクロプラスチックが検出されました。
海のプラスチックは陸由来が多い事がわかり、海底には、現地点では、平均約150kg/km2の大量のプラスチックが蓄積されている事がわかりました。
© Tara Ocean Japan