概要
2046年まで10回連続の探査
タラ極地ステーションは、北極海の生態系を研究するための、唯一無二の観測・研究拠点です。
この流氷上の移動基地は、2026年から少なくとも20年間にわたり氷の上に設置され、2046年までに10回の連続探査が実施される予定です。
海氷上を漂流する極地科学基地タラ極地ステーションには、2046年までの複数回にわたる連続漂流探査を通じて、世界各国の研究者が乗り込みます。
北極、気候変動の監視役
北極海は、孤立した極限環境であり、私たちの理解はいまだ十分ではありません。衛星による観測の多くは北緯80度以北まで届かず、この環境の中心部で生きる生物が、光・気温・海氷・海洋の動きといった強い季節変動にどのように向き合い、一年のほぼ半分を占める長い極夜をどう生き延びているのかは、ほとんど分かっていません。
ここ数十年、この唯一無二の生態系は、気候変動による温暖化や人間活動に由来する汚染によって、ますます脅かされています。変化のスピードが非常に速く、さらに北極で起きていることが地球全体に影響を及ぼすことから、北極は「気候変動の監視役」といえます。
しかし、これらの現象を正しく理解し、一年を通した完全な観測を行い、年ごとの変動を追跡するためには、現地での観測が不可欠です。
タラ極地ステーションは、これから数十年にわたり、北極の変化の“証人”となるでしょう。
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