クラウドファンディングの支援で継続決定「Tara JAMBIO ブルーカーボンプロジェクト」海草へ対象を広げた3年目の調査
「Tara JAMBIO ブルーカーボンプロジェクト」の3年目の活動として、2026年5月から8月にかけて、全国3拠点で調査・研究および啓発活動を行います。
本活動は、2023年冬のプロジェクト立ち上げ時、そして2026年春の継続支援に向けたクラウドファンディングにおいて、多くの皆さまからご支援をいただいたことで実現しました。
これにより、2027年までを見据えた調査計画を継続的に推進できる見通しとなりました。
「Tara JAMBIO ブルーカーボンプロジェクト」は、日本全国13か所以上を対象に、約4年をかけて調査を行う国内でも大規模なブルーカーボン研究です。2027年も継続的な調査・発信を予定しています。
2024年に始動した1年目は、海藻を対象にした調査を九州大学 天草臨海実験所、北海道大学 北方圏フィールド科学センター厚岸臨海実験所、島根大学 隠岐臨海実験所の3拠点、海草を対象にした調査を広島大学 竹原ステーションで実施しました。
2年目は、海藻を対象に調査拠点を7か所に増やし、筑波大学 下田臨海実験センター、長崎大学 環東シナ海環境資源研究センター(上五島)、高知大学 総合研究センター海洋生物研究教育施設、香川大学 瀬戸内圏研究センター庵治マリンステーション(小豆島)、新潟大学 佐渡自然共生科学センター臨海実験所、北海道大学 北方圏フィールド科学センター忍路臨海実験所、東北大学 大学院農学研究科附属女川フィールドセンターにて調査を行いました。
そして3年目となる今年は、海草をターゲットに下記の3カ所で調査および啓発活動を行います。
- 長崎大学 環東シナ海環境資源研究センター(大村)
- 東北大学 浅虫海洋生物学教育研究センター
- 北海道大学 北方圏フィールド科学センター厚岸臨海実験所
ブルーカーボン生態系の重要性と本プロジェクトの意義
ブルーカーボン生態系は、「生物のゆりかご」とも称されるほど、多様な生物を育む重要な環境です。同時に、炭素を隔離・貯留する機能を持つことから、地球温暖化の抑制やブルーカーボンクレジットの観点でも注目されています。
しかし、どの種類の海藻・海草が、どのようなメカニズムで炭素を隔離しているのかについては、未解明な部分が多く残されています。
本プロジェクトでは、以下のような調査を通じて、日本各地の沿岸域における大規模なデータ収集を行います。
・炭素隔離過程(潜水・船舶調査):光合成、有機物輸送、溶存態有機物、分解性、堆積物コア、CO2収支、堆積物DNA
・生物多様性の評価(潜水・船舶調査):葉上動物、環境DNA、遺伝的多様性、固着生物
地域と連携した啓発活動も実施
調査拠点では、ブルーカーボン生態系の重要性やタラ オセアンの活動を伝えるため、一般の方を対象とした啓発活動も実施しています。
主な内容:
- セミナー
- ビーチクリーンなどの屋外活動
- 科学実験などの体験プログラム
過去2年間の活動では、子どもたちを含む多くの方々にご参加いただき、ブルーカーボン生態系や海の重要性について学んでいただきました。
今年も3拠点でイベントを開催予定です。
長崎の啓発イベント概要
「海の森のヒミツを科学でひもとく!ブルーカーボン生態系を学ぼう 」
日時: 2026年6月6日 (土) 10:00-12:00 受付 09:50
場所:長崎大学環東シナ海環境資源研究センター 長崎県長崎市多以良町1551-7
※駐車場あり
定員: 30名程度
対象: 小学生3年生以上(大人だけの参加も歓迎 )
参加費無料
共催:タラ オセアン ジャパン、JAMBIO、長崎大学 環東シナ海環境資源研究センター
なお、浅虫では6月27日(土)、厚岸では8月1日(土)に啓発イベントを開催予定です。詳細は、タラ オセアン ジャパン公式ウェブサイトおよびSNSにて順次発信いたします。