Tara JAMBIO ブルーカーボンプロジェクト佐渡調査・啓発イベントレポート

「Tara JAMBIO ブルーカーボンプロジェクト」は、海藻や海草などのブルーカーボン生態系を科学的に調査し、その重要性を広く発信するプロジェクトです。今年度は全国7拠点で調査を行っており、第5拠点として新潟県・佐渡島での調査を実施しました。

Tara JAMBIO ブルーカーボンプロジェクトは、4月の下田を皮切りに、5月には長崎県・五島列島(上五島)と高知県・土佐、6月中旬には香川県で調査を行ってきました。今回の佐渡調査は、6月23日〜28日、新潟大学佐渡自然共生科学センター臨海実験所を拠点に実施しました。実験所は世界遺産・佐渡金山から車で約15分の達者地区にあります。

海藻藻場の調査は、実験所から船で数分の達者海岸北部の岩礁帯で行われ、ここはホンダワラ類の海藻が豊富なエリアです。

チャンバー調査 (海藻の光合成の測定)
採水前の船の様子
DNAレベルでそこになにがいるかを調べるため採水した海水をろ過中
海底の泥を採取しています。採泥した泥も環境DNAを調べるために研究室に送られます。

また、香川のアートイベントで行った「泥で描くワークショップ」を継承し、採泥後に余った泥を活用。佐渡調査に参加したアーティスト・柴田早穂さんと泉イネさんらが、その場でアート作品を制作しました。

週の途中には大雨に見舞われましたが、調査工程は無事すべて完了しました。

6月28日、佐渡で啓発イベントを開催。多くの地元の方々が参加してくださいました。達者海岸に隣接する浜でのクリーンアップ活動に続き、新潟大学佐渡臨海実験所の大森先生によるレクチャーで地元の海について学び、Tara JAMBIOのセミナーと実験でブルーカーボン生態系の重要性を体験的に理解していただきました。

参加者からは、「ビーチクリーン → 説明 → 実験の流れがとても良かった。目に見えて変化が分かる実験内容で手応えがあり、子どもたちがもっと知りたいという気持ちになっていた」
など、嬉しい感想をいただきました。

イベントの様子

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