
下田調査&イベントレポート
Tara JAMBIO ブルーカーボンプロジェクトの2025年の活動がいよいよスタートし、4月21日から4月26日まで最初の調査地は静岡県・下田で調査と啓発イベントを行いました。

「Tara JAMBIO ブルーカーボンプロジェクト」は、海藻や海草などのブルーカーボン生態系を科学的に調査し、その重要性を広く発信するプロジェクトです。
2025年の最初の調査地は筑波大学下田臨海実験センターを拠点としました。
かつてカジメが生い茂り、美しい海中林が広がっていた下田の海。
しかし、近年は「磯焼け」と呼ばれる現象により、海藻が減少し、景観が大きく変わってしまいました。今も残る多様な海藻をこれ以上失わないためにも、これらの生態系を調査し、理解する事が重要です!
今年は調査方法を一部アップデートし、堆積物の採取には、前プロジェクトのマイクロプラスチック調査でも使用した採泥器を活用しています。
さらに今年からはアーティストも参加しています。今回は香川調査にも参加予定の柴田早穂さんが同行しました。「海藻の押し葉」を通じて、海の美しさをアートに昇華する取り組みが始まっています。どんな作品が生まれるのか、今から楽しみです。
調査の様子
また4月26日の週末には啓発イベントも開催しました。鍋田浜でのビーチクリーンや、ラボでのセミナー、ブルーカーボン生態系の光合成実験・観察などを実施しました。下田の海岸では、日頃からボランティアの方々による清掃活動が行われているおかげで、大きなごみは少なかったものの、数日前に打ち上げられた海藻にはマイクロプラスチックが混ざっていました。マイクロプラスチックは海藻にすむ小さな生き物にも影響を与える可能性があり、こうした問題のつながりを改めて実感しました。
ご参加くださった皆さま、筑波大学下田臨海実験センターの皆さま、ありがとうございました!
5月は12日の週に長崎の上五島で調査を行い、26日からは高知の庵治での調査が始まります。引き続き、この重要なブルーカーボン生態系への理解を深め、その意義を広く伝えるための活動を進めていきます。