タラ号 海と結んだ約束の物語

2025年6月出版の『タラ号 海と結んだ約束の物語』は、科学探査船タラ号の20年の航跡が詳しく綴られています。

タラ号の探査のひとつひとつが、海を知ってもらうための第一級の教材

本書は、タラ オセアンの20周年を記念し、2023年10月にフランスで刊行された『Tara: Histoire d’un engagement pour l’Ocean』の日本語翻訳版です。タラ オセアンは、20年以上にわたり科学探査を通じて海洋環境の変化を記録し、その重要性を広く伝えてきました。本書には、その航跡が詳しく綴られています。それは、単なる科学探査の記録ではなく、多様な人々が関わる冒険の物語でもあります。

近年日本では「海離れ」が懸念され、海への関心がますます薄くなっています。しかし冒険と科学は一般の人々の関心を引くための最強の組み合わせであり、特に若い世代の知識欲と好奇心を搔き立てるものと信じています。本書を通じて、タラ号の探査とそれに関わる人々の挑戦の軌跡を知り、海を知ってもらうための第一級の教材となることを望んでいます。

『タラ号 海と結んだ約束の物語』
著者:シルヴィ・ルア、ステパーヌ・デュガスト 
定価:4,950円(税込)
発売日:2025年6月8日 世界海洋デー
発行:青幻舎
仕様:196ページ
版型:B5変

著者

シルヴィ・ルア(Sylvie Rouat)

一般向けの科学雑誌『Sciences & Avenir – La Recherche(科学&未来――研究)』のために30年以上ジャーナリストとして活動してきた。現在は、特派員として宇宙、海洋、極地を専門としている。2006年からタラ財団のミッションを追い、既に2回の乗船経験がある。

ステファン・デュガスト(Stéphane Dugast)

文筆家、ドキュメンタリー監督、ジャーナリストである。取材やルポルタージュの仕事であらゆる緯度を訪れ、大自然、特に極地に魅力を感じている。『Le Figaro Magazine(フィガロ・マガジン)』、『Géo(ジェオ)』、『Historia(イストリア)』など、さまざまな雑誌に寄稿している。伝記『Paul-Émile Victor, le rêve ou l’action(ポール=エミール・ヴィクトール、夢か行動か)』(ポールセン出版社)の共著者でもある。

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